モテたいなら髪を切れ

夏前、胸まであった髪を広瀬すずちゃんくらいまで切った。

理由は2つ。

1つはもう何も気にしたくなかったから。

なんとなく一般論で「男の人は長い髪、とくに黒髪が好き」みたいなあのやつ。それを信じてずっと髪を伸ばしてたけど、そういうのから解き放たれたかった。

そんな小さなとこじゃないところで勝負したかったから。

2つめは好きだった人に「(邪魔的な意味で)髪長いね」って言われたから。

んなんなら切ったるわ。利便性に富んだ髪型にしたるわ。つってね。

 

ここからが大胆な話で

私は起きて顔を洗って、洗面所で自分と向き合った。

そして自らの手でキッチンばさみで掴んだ束ごとバッサリ切った。

 

あぁなんて清々しいんだ。北島康介選手並みの「超きもちい!!!」を心の中でキメ、ぼさぼさの状態で、近所の美容院へ駆け込んだ。

 

「自分で切っちゃったのでどうにかしてください」

 

美容師さんも驚きを隠せないようだったが、冷静を装い

「そ、そんなときもありますよね!(こいつやばい)」

ってもうなんかどうにも表現できない表情だったけどうまくどうにかしてくれた。

 

やはり国家資格を持った髪の毛のプロは

キッチンばさみで女の命とも言える髪をずたぼろにした私の髪に魔法をかけた。

 

そしてその次の日だかに友達と撮った写真をLineのトップ画にした。

たまにモデルでもないくせに「サロンなう」だとか「○○くん(美容師のこと)ありがとう><」などと言って、たいして変わってない髪型を載せるというよりは自分かわいい的なアレをinstagramに載せる女がいるが、なにを勘違いしてるのだろうか。

そんなことはまぁ私は絶対にできないので、せめてもの告知としてLineのトップ画を使わせていただいた。

そしたら、前にデートした男ども、合コンして挨拶ラインだけよこしてきた男どもから「髪切った?」「かわいいね」「絶対短いほうがいい」「すんごくいい」などたっくさんのお褒めの言葉を頂いた。

 

 

ん?これもしかしてモテてる?

夏前に切ってよかった。ここから私の最強で最高の夏が始まるのだ。